小説「ウツボカズラの甘い息 」/ 柚月裕子 / 著 461頁 を読んだ。 容疑者は、ごく平凡な主婦――のはずだった。 殺人と巨額詐欺。交錯する二つの事件は人の狂気を炙り出す。戦慄の犯罪小説。
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あらすじ:人が罪を犯すのに、理由などいらない……。大藪春彦賞作家が描く、戦慄の犯罪小説!!家事と育児に追われ、かつての美貌を失った高村文絵。彼女はある日、趣味の懸賞でデイナーショーのチケットを手にした。参加した会場で、サングラスをかけた見覚えのない美女に声をかけられる。女は『加奈子』と名乗り、文絵と同じ中学で同級生だというのだ。そして、文絵に恩返しがしたいとある話を持ちかけるが――。一方、鎌倉に建つ豪邸で、殺人事件が発生。被害者男性は、頭部を強打され凄惨な姿で発見された。神奈川県警捜査一課の刑事・秦圭介は鎌倉署の美人刑事・中川菜月と捜査にあたっていた。聞き込みで、サングラスをかけた女が現場を頻繁に出入りしていたという情報が入る……。日常生活の危うさ、人間の心の脆さを圧倒的なリアリティーで描く、ミステリー長篇(幻冬舎公式)。
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ウツボカズラはひょうたんのような袋状の捕虫葉に液体を貯めて、落ちてきた虫を消化して栄養を補うの食虫植物です。ウツボカズラは葉の先に捕虫葉をつけるものをよく見かけますが、株元近くに捕虫葉を作るものもあります。オスとメスが異なる雌雄異株で、交配種が多く色や形の種類が豊富です。花言葉:からみつく視線、甘い罠、油断、危険(BOTANICA植物図鑑)。
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日曜の夜にダウンロードして、昨日一気読みした。話は二転三転して、「嘘でしょ?!そう来たかー」と 思わず声に出しそうになるほど。面白かったー(^O^)。 文絵は精神疾患を患っているので、結局妄想だった、幻覚だったみたいなオチは嫌だなと思いながら読んでいたがそうではなくて、よくそこに辿り着いた。世の中、甘い話はないのだ。ウツボカズラの特性、花言葉、ぴったりだ。
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